かわさと歯科医院 TOP > インプラントのための補綴治療 > 構造設計の入れ歯とは
構造設計とは、建築関係の用語です。あらゆる建物は、柱・梁・壁・基礎といった構造物が存在しなければ、建たないし、建つためには構造的裏づけが必要になります。
そのために大型コンピューターを用いて建物の強度を確認する構造計算が行われます。それを数値化することを構造設計といいます。人工衛星やジェット機にも利用されています。
また、当然のことですが、構造設計の前には基本設計が行われます。
1995年の阪神大震災後の神戸ですが、木造建築や街灯は、無残な状態になり、構造設計のされた超構層ビルは、ほとんど無傷で、何も無かったかかのようです。
使用材料の性質、特性、強度、また、幾何学的要素・応力・ひずみなど、建築の理論を取り入れ、構造力学を考慮し、薄く、小さく、しかし強く作られた入れ歯が、構造設計の入れ歯です。そして、何グラムといった数値で表現されます。
たとえば、横になった板は曲がるが、縦にすると曲りません。また、棚のつっかえの位置で棚の強度は変わります。

その構成要素を、どこに何を配置するかといった基本設計~入れ歯製作の基礎となる設計
どのように作るかといった構造設計~数値化された設計から作製します。
- ・軽く、薄く、小さい、しかし壊れない。
- ・入れ歯の出し入れが容易、しかし外れない。
- ・留め金のかかる歯に加わる力を300~500gに調整できる。
- ・入れ歯全体の出し入れの力を1000~1200gに調整できる。
- ・数値化することで基準ができる。
- 症例1
- 74歳 女性 左右のバランスからあえて右も左も入れ歯に

- 左上入れ歯希望

- 基本設計

- 構造設計
74歳という年齢、高血圧、インプラントをいれれば7~9本必要で高額、といった理由からインプラントより構造設計義歯を選択
- 症例2
- 75歳 女性 左右のバランスからあえて右も左も入れ歯に

- 右上入れ歯希望

- 基本設計

- 構造設計
75歳という年齢、右上は骨がなく骨造成の必要あり、インプラント5本、肺癌、といった理由からインプラントより構造設計義歯を選択
- 症例3
- 73歳 男性

- 右下入れ歯希望

- 基本設計

- 構造設計
CC骨は十分、インプラントは2~3本、とインプラントの最適応だが外科処置を避けたいとの希望からインプラントより構造設計義歯を選択
- 症例4
- 62歳 男性 左右のバランスからあえて右も左も入れ歯に
7骨は十分、インプラントは3本、とインプラントの最適応だが他の天然歯の予後が不確かなので構造設計義歯を選択し経過観察
構造設計義歯のケースはすべて、トップデンチャリスト奥森健史、立会いのもと診療しています。
ただ入れ歯を作製するだけでなく、初診から治療計画を共同で行い、必要に応じて診療室に出向しています。
なぜなら、より良い構造設計義歯を作りたいから。
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